ユカリの雑記帳

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獄丁ヒグマ、打ち切りの理由を3つ考える(週刊少年ジャンプ感想/2019年24号②)

獄丁ヒグマが今週号で終わりましたね。

 

私はこの作品はすごく「惜しい」作品だったと思います。少なくとも私は最後まである程度好きでした。(昨今の打ち切り作品で言うならば、君を侵略せよ!の次くらいに好きです)

 

やっぱり最終話直前のヒグマの過去話はすごく良かったと思います。理想を抱いていた小さな少年が、その理想を壊され、現実に打ちのめされた後にもう一度立ち上がるストーリーは胸を打ちましたし、演出も良かったと思います。

 

ただ、その最終話直前以外の部分がとにかくつまらなかった。正直最初の三話と最後の数話以外は読んでいても目が滑ることが多かったですし、中だるみがとにかくひどかったと思います。

 

それなので、打ち切られたことそのものは仕方なかったと思っています。が、それでも最後数話は面白かったと思いますし、それも含めて「惜しい」作品だったかなと思います。

 

個人的に、ヒグマの「よくなかったところ」は以下の3点にあると思います。

 

①バトルがとにかくつまらなかった

②主人公の魅力が分かりづらい

②主人公の「目的」と「信念」を描くのが遅かった

 

 

①バトルがとにかくつまらなかった

 

これが個人的にかなり大きかったと思います。ヒグマの過去編は面白いと言いましたが、最後の赤鋼との戦闘は正直に言うとつまらなかったです。

 

何故つまらなかったのかを他作品と比べながら考えてみたのですが、おそらく「主人公能力のコンセプト化」を行っていなかったことが一つ大きな要因だと考えられます。

 

「主人公能力のコンセプト化」とはすなわち、「主人公のどこがすごいのかを明確にすること」とも言い換えられます。

 

例えば、私が常々少年漫画の教科書だと思っているドクターストーンでは「主人公は科学知識が凄い」と明確に定められています。暗殺教室だと「スピードがすごい」ですね。

 

バトル漫画で言うならば、ブラッククローバーは「身体能力と反魔力、あきらめない心」ですし、鬼滅の刃は「呼吸による身体能力と鬼の不死性を無効化する刀」です。呪術廻戦だと「素の身体スペック」ですね。

 

これらの漫画では、繰り返し主人公の「どこがすごいか」を描写し続けています。実際に戦っているところで見せたり、周囲の人物も「あれがすごい」とセリフやリアクションで見せたりします。

 

これがあると、単純にバトルにメリハリが生まれます。駆け引きも生まれます。そして、バトルで「何の活躍を見ればいいか」が明確に分かりやすくなり、バトルを見る楽しさが生まれます。

 

が、それがヒグマにはなかった。

 

正直主人公の能力が何だったのか、どこがすごかったのかは未だにわかってません。なんとなく「剣に変形する手と瞬間移動と腕がいっぱい」くらいしかわかりません。これではバトルで「何の活躍を見ればいいのか」がまるで分らなくなってます。

 

例えば、「ヒグマはあの13の腕を持っている。その能力は多岐にわたる。その多様性こそが奴の武器だ」みたいに言われていれば、敵が「多様性へ対処する方法を考える」という形で駆け引きが生まれるようなことがあったのではないかと思ってます。(まあ言うだけなら簡単なんですけどね)

 

 

②主人公の魅力が分かりづらい

 

これも、①とつながっているんですが、「主人公の能力のコンセプト化」はそのまま「主人公のどこに憧れるか」を明確にします。

 

ぶっちゃけて言うならば、人は誰しも「憧れる人物になりたい」んです。千空みたいに科学知識で人助けをしたいし、アスタみたく馬鹿にされながらもあきらめない心で這い上がりたいんです。これを叶えてくれるのが「感情移入」です。

 

だからこそ、感情移入の対象に「何か憧れる部分がある」ことは非常に大切なんです。

 

よく欲望に負けて闇の力に手を染めたキャラが叩かれるのも、「感情移入の先としてふさわしくない」からだと考えるとしっくりきます。(私はそういうキャラ好きですけど)

 

だからこそ、「コンセプト化」されていなくて「どこに憧れればいいのか」がわからなかったヒグマは厳しい戦いを強いられたのでしょう。

 

 

③主人公の目的と信念を描くのが遅かった

 

個人的に思うことは、ヒグマは過去編を最初にやればよかったんじゃないかということですね。

 

少年漫画では「目的」と「信念」は非常に大切で、これがうまく書けていないとすっころびます。しかもやっかいなのが、「信念」と深くリンクした「目的」じゃないと意味がないということです。

 

例えば、結構前に打ち切られた田中は、主人公の目的が「唐突に出てきたやつに押し付けられたもの」でしかなかったので面白くないものでした。そうではなく、例えば千空の「科学への信念」とそれに基づいた「科学で全人類を救う」という目的や、炭治郎の「家族愛」とそれに基づいた「妹を人間に戻す」という目的のような、そのキャラクターのパーソナリティと結びついた心の底からの目的が少年漫画には必要です。

 

そして何より、これは読者が物語に入るうえで重要な「芯」となるものなので、1話に片鱗だけでも描写しとかないとキツい。そうしないと読者が物語に入れなくなります。

 

が、ヒグマにおいてそれが描写され始めたのは過去編が始まった時。もうあのころには打ち切りが決まっていたでしょうし、正直遅いと言わざるを得ません。

 

ネオレーションもそうでしたが、特に一話で別の人間を視点に持ってくるやり方も相まって「主人公がどういう信念を持っているのか」「主人公がどんな目的を持っているのか」が見えなかったので、本当にただ人を助ける物語にしか見えなかったのは本当によくなかった。

 

そして、主人公がどういう理念をもって動いているのかが分からなかったので、我々読者は「ヒグマがどういう人物か」を知る機会が極めて少なかった。そして、知りもしない人物を好きになることはないというわけです。

 

ただ、最終話を通して過去が明らかになると、「どういう信念を持っているのか」「どういう目的があるのか」が明確になって、ヒグマがかなり魅力的なキャラクターになってました。だからこそ、やはり「この過去編を最初にやっておけば……」という思いを抱かざるを得ないです。

 

 

以上3点、私が思うヒグマの打ち切りの理由です。

 

本当に最後の過去編は面白かったと思うので、ぜひ本誌でもう一度帆上先生の作品を読みたいと思っています。帆上先生、お疲れさまでした。

 

……あとちょっと余談ですが、「人の内面、寂しさを描く」という作風が、人気の高い「鬼滅の刃」と被っていたのも結構な不運だとは思います。正直中だるみしている間は「劣化鬼滅って感じだ……」って思ってましたし。同時期に作風のかぶる人気作があるというのもこの作品にとっての向かい風になっていたのかもしれません。

 

 

僕たちは勉強ができない110話、あしゅみー先輩ルート完結。彼女が前を向けるようになって本当に良かった(週刊少年ジャンプ感想/2019年24号)

 

先々週、唐突に先輩をお姫様抱っこでベッドに寝かせるという達人技をやってのけた成幸君ですが、その目的は「あしゅみー先輩の夢の原点を見つけること」だったんですね。

 

まさかお母様のあのセリフがヒントになっているとは思わなかったよ……。流石のあしゅみー先輩も「何急にわけわかんねー事」ってなりますよ。読者もそう思ってました。

 

でも状況が呑み込めずにドキドキし続けてるあしゅみー先輩はやたら可愛いかったですね。

 

そして、そこからの成幸君カウンセリングはすごく良かったですね。

 

いきなりお母様の話をするのでもなく、診療所がなくなっても未来があるという話をするのでもなく、まずあしゅみー先輩の原点をきちんと再認識させたのが特によかったなと思いました。流石成幸君。彼のこういう丁寧さはすごく好感が持てます。

 

そして、あしゅみー先輩の「診療所を継ぎたい」という気持ちの影に隠れた「患者さんのための医者になる」という本当の原点をしっかりと認識させたのは流石。

 

そのうえで、「診療所」という場所から離れつつも「心」を受け継いでいるお母様の話や、あしゅみー先輩自身がしっかりと人々を笑顔にしていることを伝えるというのは本当に良かったです。

 

これらの説得は、ちゃんとした説得力を持って「夢は終わらない」ということをあしゅみー先輩に伝えてましたね。あまりにも的確な説得。本当に流石は我らが主人公の成幸君。

 

本当にずっと悲痛な状況だったあしゅみー先輩がしっかりと前を向き、けじめをつけるように「診療所閉院」の張り紙を張ることができるようになって本当に良かったです。

 

診療所が終わってしまうことに「寂しさ」を感じつつ、それをちゃんと言葉に出しながら前を向いて歩けるようになった彼女からは成長を感じますね。本当に良かった。

 

そしてまた、それと同時に成幸君とあしゅみー先輩の関係にも変化が。ついにあしゅみー先輩のからかいは次の段階に。今までは「言葉」だけでしたが、今度は本当にキスをするというパワーアップぶり。これからはより進化した二人の掛け合いが見れそうですごく楽しみです。

 

……ところで、キスマークに成幸君が気付かずに予備校に行ったらまた一波乱ありそうだなって思ったんですけど、どうなるんでしょうね?

 

 

後、今回のあしゅみー先輩個別ルートで地味に良かったなと思うのがお父様とお母様ですね。

 

あしゅみー先輩のお父様、すごく成幸君に似てるんですよね。自分よりも他人を大切にするところとかが特に。だからこそ、やっぱり成幸君のことが好きな私はお父様のことも好きになったんでしょう。

 

あしゅみー先輩が成幸君に惹かれたのも、もしかしたらずっと背中を追っていたお父様の姿を成幸君に見たからなのかな、とか思いました。まあそんな描写はないんで妄想でしかないですが。

 

そして何より、お父様とお母様の関係性がすごく良かった。お互い離れつつも根っこの部分でつながっている関係というのがとても巧みに描かれていた感じがします。

 

あの二人、見た目はどう見ても親子にしか見えないし、一緒に暮らしてもいない。それにもかかわらず、今回成幸君とあしゅみー先輩が話しているところを陰ながら二人そろって見守っていたり、お互いに同じ信念をもっていたりと、しっかりとした繋がりがある。

 

文乃の超絶不器用お父様と言い、今回のあしゅみー先輩の両親と言い、ヒロインとその家族のお話が描かれていくのもぼく勉の魅力の一つだと改めて思いました。親の皆さん本当にキャラがキレッキレに立っててすごく良いです。

 

あとちょっと思ったのが、今回こうやって「離れながらも繋がっている」関係性が肯定的に描かれていたことで、うるかルートになった場合のうるかと成幸の関係は、あしゅみー先輩の父母みたいな関係になるのかなと思いました

 

うるかは海外に留学して成幸と離れ離れになりますし、水泳で活躍するなら一緒にいられる時間も少ないでしょう。そんな中で、お互いにお互いの存在を心にとどめながら別々の場所で戦い続けるという終わり方も、肯定的に描かれそうだなと思いました。

 

 

ところで、来週の予告が「桐須先生の新居探しに成幸も同行するが……?」ってなってて、もはややっていることが完全に新婚なんですけどいつのまに先生ルート確定したんですか???

 

ぼくたちは勉強ができない109話・あしゅみー先輩の希望はお医者さんごっこにあると思う(週刊少年ジャンプ感想/2019年22.23合併号)

 

ぼくたちは勉強ができない

 

今週のぼく勉はしょっぱなから飛ばしてくれますね。

 

まずお父様がカッコいい。「互いに為すべき事を為すべきだ」とか日常生活ではまず使わないだろうセリフを大真面目に言うあたりが本当にかっこいい。

 

確かにこんなお父様がいたら憧れるだろうなと思うし、小美浪先輩が診療所を志す動機としてすごく納得できる良い過去回想でしたね。

 

そのうえで、「このしんりょうじょは あしゅみがまもるから!」ってところがすごく心に来ました。これだけ小さい頃の記憶なのに未だに残っているということは、それだけ彼女にとって大きな気持ちだったんでしょうし、実際彼女の原点はそこなんでしょう

 

それだけ自分の中に根差したものが突然消え去ったら、それはもう生きる気力をすべて失ってもおかしくないくらいですよね。むしろああやってメイドカフェ行ったり予備校行ったりできてるあしゅみー先輩すごいな……。

 

 

でも、こんな風に絶望しているあしゅみー先輩ですけど、個人的に希望だなーと思ったのが成幸君の提案した「お医者さんごっこ」なんですよね

 

メイドカフェでお客さんを相手に診察をして、彼らの些細な変化に気づきながら心のこもった診察をしていくあしゅみー先輩。それは彼女がかつて憧れていたお父様の姿にそっくりで、実際それをできた彼女はすごく満たされた表情をしてました。

 

あしゅみー先輩も「思いの他な、楽しかったんだ」と言ってましたし、あの瞬間だけでも「自分が目指していた姿」になれたってことなんでしょう。

 

今回彼女が「診察をしていた場所」は、「小美浪診療所」ではなかったじゃないですか。それでも、彼女は自分が診察する姿と、診察した人たちの姿を見ながら、そこに「小美浪診療所」を重ねることができたわけです。

 

だからこそ、今まで「小美浪診療所を継ぐ」ことを目指していた彼女にも、別の道があるんじゃないかと思うんです。物理的に診療所を継ぐことができなかったとしても、お父様の「患者のための存在になりたい」という意思を継ぐこと自体はできるんじゃないかな、と。

 

診療所を続けていくという選択肢は、お父様の「患者のためになる存在になる」という思いと反してしまう以上、例えば「大きな病院がやたらと対応が悪かった」みたいな新しい事実が出てこないと難しいなと思います。

 

そうなってくると、やっぱり「意思を継ぐ」といった形に落ち着くんじゃないかとは思いました。しかし結局のところあしゅみー先輩が自身が納得できるかどうかが一番大事なところなので成幸君に頑張ってほしいものです。

 

今回のあしゅみー先輩の話は、成幸君の恩返し的な話でもあるんですよね。自分が夢を持つきっかけをつくってくれた人の一人が、夢を失ってしまったというお話。だからこそ、やっぱり彼にはあしゅみー先輩を悲しみから救ってほしいです。

 

あと、今週グッと来たのが、あしゅみー先輩が自分の胸に聴診器を当てながら「あたしもだ」と成幸君に自分の心音を聞かせるシーン

 

あしゅみー先輩のお話は、普段はからかっていて上の立場にいるあしゅみー先輩が、外的要因(げっ歯類とか)によって、成幸君の下の立場に来るっていうのが基本形でした。

 

あしゅみー先輩は先輩として見栄を張るので、「見栄を張らない小美浪あすみ」は外的要因によって顔を出すのが基本なんですよね。

 

それがまさか、こうやって自分から成幸に「見栄を張らない気持ち」を吐露することになるとは。「見栄をはる先輩」としてのあしゅみー先輩ではなく、等身大の小美浪あすみとして成幸に接するようになったってのがもうめちゃくちゃ感慨深くて驚きました。

 

普段誰に対しても見栄を張るあしゅみー先輩が、ついに成幸君に対して見栄を張らなくなった。この事実からは、本当に成幸君が「特別な人」になったんだなと思えますね。

 

こうなってくると「見栄の関係」である「嘘の彼氏彼女」にも何らかの変化が起こってくるかもしれないですね。

 

 

何にせよ、この引きで二週間待つのはつらいので早く二週間後来てくれーって感じですね。

 

はたして成幸君はあしゅみー先輩を診療台に寝かせて何をするというのか。楽しみですね。

 

 

呪術廻戦56話感想・受胎九相図さんは喋れるだけで随分と不気味さが消えてしまうな(週刊少年ジャンプ感想/2019年21号)

 

呪術廻戦、平成最後の巻頭カラーおめでとうございます!

 

呪術廻戦

 

先週のビニール紐はやはり飛ぶためのものだったのか……。虎杖以外にはできない恐ろしい調査方法だ……。

 

しかし、「川や境界を跨ぐ彼岸へ渡る行為は呪術的に大きな意味を持つ」とかが出てくると一気に漫画の雰囲気が変わりますね

 

まるでオカルトゲームみたいな雰囲気。オカルト的事件の被害者がいて、その被害者周辺に聞き込みをすることで徐々に真相が明らかになっていく……といった過程もあって完全にその手のゲームみたいな雰囲気だ。それこそまんまゲームに使えそう。

 

こうやってちゃんと「呪いのオカルト的側面」が描かれるのは、それこそ一話以来なのではって感じなので逆に新鮮ですね。主人公陣営が「オカルトに対処できる力」を持っている場合のホラーって感じですごく良かったです

 

 

あと、私は呪術廻戦の魅力の一つに「登場人物が持っている世界観に関する知識を読者に違和感なく表現している」というのがあると思っていて、そういう意味で良い回だったな、と。

 

例えば今回、伏黒くんが当然のように「内側から術式が発動するタイプなら守っていても意味がない」と思考してますけど、これらの情報を読者は知らないわけじゃないですか。こういった新しい情報を、登場人物の思考・ちょっとしたセリフ・行動で表現するのがやたらめったら巧いんですよね。

 

世界観の説明って、他の漫画だとどうしても違和感があったり説明になったりしてしまうところが、呪術廻戦だとすごくすんなりと読めてしまう。キャラクターが「その世界に生きる人物」として違和感がない行動をしつつ世界観を魅せていく。そういうのがめちゃくちゃ巧い漫画なので、これからもちょくちょくこういう場面があると嬉しいです。いやまあ多分あると思いますけど。

 

 

そして最後に、今回なんだかんだで一番ツボったのが呪胎九相図さん。

 

先週の引きや、今週のカラーページであれだけ不気味な雰囲気を醸し出していたというのに、いざ虎杖たちの前に現れてみたら「なんだぁ?」を連呼する変な生命体みたいになってるのが面白かったです。

 

1ページで同じセリフが連続するとやたらと目につきますね。ずっと「なんだぁ?」って言ってるように見えてしまう。果たしてこれが芥見先生の狙いなのかはわからないですけど、ちょっとツボってしまった。おまえ喋れるのか

 

いやまあ特級だし、話せるのはなにもおかしくないんですよ。でも何故かめちゃくちゃ違和感あるので、なんでだろうと考えてみたんですよ。

 

そうしたら、今まで出てきた「コミュニケーションをとれる呪霊」って、全員シルエットが人間に近かったんですよね。多分特級呪霊たちって結構シルエットが人間に近くて(知性を持つほど人型に近づくのかも)、見た目だけで言うなら受胎九相図は一級呪霊とかのほうが近い感じなんですよね。

 

だから私は受胎九相図の見た目から、頭の中で彼(?)を一級呪霊と同じカテゴライズに入れてたんですよ。そうしたら、そんな奴が唐突に喋りだすし、「なんだぁ?」とか連呼してるし、「遊んでくれるのか?」とかちょっと嬉しそうに言うしでやたらめったら違和感強かったんですよね。いや、本当に話せるってだけで一気に不気味さが消え去ってしまったよ……。変な生命体にしか見えない。

 

もしかしたら、こいつがこの見た目なのは宿主に呪術の才能がなかったせいであんまりスペックを発揮できていないから、とかかもしれないですけど。そうだったらごめんね……。

 

 

まあでも、こいつが来たってことは今回のことも夏油グループが関わってるんでしょうね。被害者が橋に来たのが結構昔なのに動き出したのが今更っていうのもすごく違和感ありますし。津美紀さんが関わってるということは伏黒あたりが狙いなんですかね?

 

 

ぼくたちは勉強ができない107話・あしゅみーお母様の衝撃と、あしゅみー先輩の折られた心と(週刊少年ジャンプ感想/2019年20号)

 

 

うわーぉ、もう作中時間12月なのか……。

 

センター試験が1月に行われるし、私大入試なら始まってる可能性がある時期。作中時間がこの時期になってしまったのは、もう終わりに向かってるんだなと寂しくなりますね。

 

だいたい12巻で8か月進んでいるということは、単純計算だとあと6巻くらいで終わるんですかね。そうなると、1巻分が2か月なのでだいだいあと1年くらい。来年の今頃にはぼく勉はもう終わってるかもしれないんですね……。マジか……。

 

終わってしまうの寂しいなあ……ひどい考え方だけど全員見事に落っこちて「僕たちは入学ができない」みたいな感じで続いてくれないかな……流石にないか。

 

 

さて、それはそれとして本編。

 

あしゅみー先輩のお母さま登場回。本当に「なん、だと……」て感じだ。

 

あのお父様がこのお母様と結婚しているのさすがに衝撃的ですわ……。まさかあしゅみー父がロリコンだったとはという衝撃。本当にいったいどんな経緯で付き合ったのかすごく気になるぞ。本編より気になるかもしれない。

 

うっかりこの二人の外伝出たりしないかな……? そうしたら何一つ迷わずに買うんだけれど。出会い、付き合い、あしゅみー先輩が生まれた時、別居に至る経緯すべてが気になってしまう。

 

小説版第二弾で出ることを願っておこう。

 

 

あと、本編でもう一つ思ったことは今回構成がめちゃくちゃ旨かったってことですね。

 

あしゅみー先輩がどれだけ小美浪診療所を大切に思っているかを、「娘が小さい頃の写真を彼氏に見せる」というシチュエーションで見せてくるのが本当に巧みすぎた

 

あの夫婦なら娘の彼氏にああいう行動をするだろうし、あの行動に何一つ不自然な点がないんですよね。そのうえで、そうやって「小美浪先輩の思い」を読者に再認識させることで、ラストの「診療所をたたもう」というのが先輩にとってどれだけ衝撃的な言葉か実感させている。ここら辺の話の作り方すごく旨かったな、と。

 

先週・今週のアクタージュで言われてた「これが自分の存在理由だ、とまで思ったことが唐突に消えてなくなる」ってのが見事にあしゅみー先輩に起こっていて、しかもセンター試験まであと1か月の超大切な時期に叩きつけられるとか……。あしゅみー先輩不幸ってレベルじゃねえぞ。

 

キッツいだろうな……。目標が消えてしまったのもさることがながら、お父さんが「たたむ」という判断をしたことそのものが「今まで頑張ってきたのがお父さんにとって喜ばしいことではなかった」ってのを突き付けられるようで。何度も言うがセンター1か月前にこの仕打ちである。あしゅみー先輩流石に泣いていい

 

本当に成幸君あしゅみー先輩を頼んだぞ。彼女のたたきおられた心に明日を描かせてあげてくれ……。

 

 

あ、あと今週良かったなーというかほっこりしたのが、ポッキーゲームであしゅみー先輩だけがポッキー食べ進めてたところですね。成幸君チョコついてない側すらまったく食べきってないのにあれだけ近づいたということは、つまり先輩が頑張ったということである。流石あしゅみー先輩だ。

 

でも一つツッコみたいのはたとえ本物のラブラブカップルでもさすがに親の前ではイチャつきたくないだろうってことだ!!

 

 

ぼくたちは勉強ができないアニメ版は原作ファンも楽しめるのか? (アニメ1話感想)

大変お久しぶりです。本当に色々あって全くブログを更新できなかったのですけど、すごく久しぶりに記事をあげることができました。

 

今回は先日始まったぼく勉のアニメについて感想を書いていきたいと思います。原作のネタバレを含むので未読の方は注意してください。

 

ぶっちゃけ本当にブログ更新が不可能な状況だったんですけど、ぼく勉アニメ1話の内容があまりにも良くて「ああもうこうなったらこの勢いで感想書くしかねえ!」となって今この状況です。

 

なんでこの先更新できるかはわからないんですけどね!! ごめんなさい!!!

 

(なんで更新できなくなったの? ってことはそのうち書きます。がんばる)

 

 

さて本題に入りましょう。

 

漫画のアニメ化に関しては、原作ファンとして嬉しいことばかりではありません。アニメで見たかったシーンが削られてしまったり、キャラデザや声のイメージが違っていたりと人によって思うことがある場合もあるでしょう。

 

そのうえで、今回アニメ化した「ぼくたちは勉強ができない」の1話を見た私の感想としてはですね。

 

原作ファンも楽しめる。というか原作ファンにこそ見てほしい! って感じの内容でした。

 

何が良いって、ぼく勉アニメはまるで成幸君の教え方みたいに丁寧なアニメだったんですよねー。

 

個人的なイチオシポイントとしては

 

①文乃、毒舌封印

②緒方、ボドゲを捨てる

③妹の出番が地味にある

 

の3つですね。

 

 

原作を1話から読んでいる人は覚えているかもしれませんが、ぼく勉は1話から順調な滑り出しではなかったですよね……。

 

文乃が同じクラスの成幸を覚えておらず初対面と言ったり、さらっと毒舌吐いたり。そういう部分が批判されて、なかなかどうして当時は読者の文乃への風当たりが強かったように思います。やれ見た目だけのヒロインだの、なかなかひどい言われようでした。

 

それだけではなく、緒方の「ボドゲに勝ちたいから文系に行って心理学を学ぶ」という意味不明な発言は当時本当に疑問が飛び交っていました。

 

そもそもボードゲームは確率のゲームが多いはずだから理系勝てるだろ、とか、ボドゲに勝ちたいなら戦略書を読め、とか、それはまあ散々な言われようでした。(正直今でもそれは思いますが、そんなことどうでもいいくらいぼく勉が面白いので誰も気にしていないと思います)

 

 

といった感じで結構な批判を浴びてきたぼく勉1話ですが、なんとアニメ版ではこれらのツッコミ要素をすべて華麗に消し去っています

 

文乃は毒舌を全く吐かない正統派ヒロインになってますし、緒方もボードゲームを捨てさることでツッコミどころを排除しています。しかも緒方のボドゲの捨て方がすごい。

 

何がすごいって原作を見ている人間から見ても本当に違和感のない飛ばし方で、話の大筋を全くぶらさずにすべての批判点を消し去っています。その丁寧さたるやまさに職人の領域。

 

本当によく1話をあれだけきれいにまとめたな、という思いしかないです。

 

 

というわけで、原作好きには是非この1話を見てもらって華麗な職人芸を楽しんでもらいたいなって思います。単行本ではなく本誌勢なら数年前の出来事なので忘れかけているでしょうし、思い出しつつアニメの1話を見るのはすごくお勧めですよ~。

 

あと何気に妹のブラコンっぷりがまるで単行本のように描写されるので、妹好きな人は本当に見たほうがいいと思います。まさかちゃんとスポット当たるとは思ってなかった。

 

 

個人的に文乃の声はちょっと「?」だったりしましたし、エンディングには一瞬ビビりましたが、総合的に見て良いアニメだったな、と。多分これからも私は楽しみに見ていくと思います。

 

鬼滅の刃137話・鬼舞辻無惨は本当に「人」というものを理解していないんだな(週刊少年ジャンプ感想/2019年1号④)

本日の感想作品

  • 鬼滅の刃
  • 呪術廻戦
  • ドラコニル(読み切り)
  • 思春期ルネサンス! ダビデ君
  • 火ノ丸相撲

 

鬼滅の刃

 

あ、なるほど。なんで臆病者が直接産屋敷まで乗り込んできたのか謎だったけど、あまりにも憎い相手だったから直接殺しに来たわけか。これは納得。

 

 

個人的に良いなと思ったのが、無惨に「産屋敷の子供を殺す」という発想が出てこなかったこと

 

その発想が出てこないことが、彼が「人の繋がり」を理解していない何よりの証明になっているんだな。

 

もし少しでも理解しているなら、憎い相手を苦しめるためにその子供を殺してやろうと思うだろう。だけど彼はその行為が人の苦しみにつながると理解していない。「大切な人を奪う」ということがどういうことかをまるで理解していない

 

自分の永遠にしか興味がない彼らしさだった。無惨は自分の作った鬼が殺されても何も思わないだろうし、彼にとってはそういうものなんだろう。

 

多分産屋敷を殺したら鬼殺隊の士気が上がるという話も、本気で彼には何を言ってるのか理解できなかったんだろうなあ。

 

 

あともう一つ思ったのが、無惨は「この世の理不尽」のメタファーなのかもしれないということ。

 

呪術廻戦でも言っていたけど、世の中「被害者が苦しみ、加害者はのうのうと生きている」ことは多い。

 

無惨もそうだ。産屋敷一族はその呪いで苦しめられているのに、何千という人を殺して苦しめていた彼になんの罰も下っていない。そういう意味では、彼は人間のクソな部分の権化と言えるかもしれない。人じゃないけど。

 

でもそういった理不尽に対して、「絶対に屈さない、必ず報いを与える」と闘う人たちもいるというのが、人間賛歌をテーマにしているこの作品らしくてよかった

 

 

呪術廻戦

 

0巻のおまけページ見た後だと、ついにパンダ回来てよかったなと思えてくる。0巻だと突然変異呪骸って単語でしか触れられてなかったもんな……。

 

 

しかし天与呪縛なかなかにえげつない。彼らが振るっている力が「呪い」であることを再認識させられる

 

メカ丸の境遇は確かにひどいし、これは確かに性格ねじれても仕方ないというか。そんな境遇に置かれたらそりゃあ歪みますわという印象。

 

ふと思ったけど、天与呪縛は“縛り”による強化とはまた別に、天与呪縛の持ち主がその境遇を呪う負の感情によって呪力が伸びるのかな、とか思った。そう考えるとこんなの与えてくる天ってやつは本当にロクでもないな……。

 

 

でもその反面、突然変異呪骸とかいう性格ねじれそうな境遇に投げ込まれながらも善人に育ったパンダってすごいな……。

 

そしてラストのゴリラモードに関しては、うん、本当に何でもありだな! パンダはパンダじゃない! ゴリラだ!

 

 

ドラコニル

 

フルドライブは昨今の打ち切り漫画の中でもかなり好きな作品だったけど、この読み切りはイマイチ。

 

何をする漫画なのかが最初読んでもわからないから引き込まれないし、その状況でも話を引っ張っていく「何か」がないのは読み切り漫画としてけっこう厳しい

 

あと読み切り一本でまとめるには設定がちょっと多い。その設定説明に時間をとられてしまっている印象。

 

 

ただ、それはそれとしてやっぱりヒロインはかわいい。小野先生の描くヒロインってなんか独特のかわいさがあるよなあ。そこは良かったと思うし、それ故に主人公の戦う理由が分かりやすいのも良かった。

 

 

思春期ルネサンス! ダビデ君

 

ギャグ控えめの青春回。こういう話でもしっかりと面白いもの作れるのは黒木先生の強さを感じる。

 

 

モナさんの書いている小説を読んでしまったことをきっかけに、お互い趣味の話ができて仲良くなるっていう展開は見ていてほっこりする。モナさん生きるの大変そうだし彼女には幸せでいてほしい。

 

この作品、登場するキャラクターが魅力的で好感度が高いのがよいよなあ。だからこういうギャグを抜いた話でもしっかりと成立している。これから長期的に連載していくことを考えると、そこはこの作品の大きな強みだと思う。

 

 

火ノ丸相撲

 

超絶高度なツンデレを見せてくれる久世くん好き

 

お互いがぶつかる瞬間に、高校時代の姿に変わるのすごくいい演出だった。あれだけ潮の変化を嫌い苦しんでいた久世が、それでも土俵の上にあがって戦いが始まった瞬間に高校時代の純粋な気持ちになるっていうのすごくいい。

 

しっかし、あれだけずっと不調だったのに潮と戦った瞬間戻ってくるってどんだけだよ……。