ユカリの雑記帳

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呪術廻戦76話、夏油の闇落ちの仕方が滅茶苦茶生々しい(週刊少年ジャンプ感想/2019年43号)

 

呪術廻戦

 

ついに夏油に闇落ちの兆候が

 

なんというか、彼の闇落ちの仕方が滅茶苦茶生々しいですね。

 

理子の死というキッカケ一つで闇に振り切れるわけじゃない。

 

そうではやく、一人になって考える時間が増えたり、呪霊を取り込むことそのものが苦痛で精神が削られたり、「相棒」が一人最強になって距離が離れてしまったり。

 

周知の醜悪。

知った上で私は 術師として人々を救う判断をしてきたはずだ。

ブレるな

 

夏油の、この独白とか滅茶苦茶悲しいですね。「人間が醜悪なことは知っている」と思っていたけれど、これまでの彼にとってはあくまで「知識」だったんでしょう。

 

それが「実感」をともなって襲ってきたことも、やはり彼を削ったんでしょうね。

 

そういった小さな事が積み重なっていって、「呪術師でいるのが辛くなった」末に闇に落ちる。この過程がしっかりと描写されているのもあって、悲しくなってきますね。

 

 

Twitterの方でも書いたんですが、夏油は「自分が苦しむに足る、キレイな物語」が欲しかったんだろうなと思います。

 

元々呪霊操術が精神を削る仕様をしているのもあって、その苦痛に理由をつけるためにも、彼は「自分が戦う意味」というのを他の術師より大切にしていたんでしょう。

 

だからこそ、呪詛師になった後の夏油は、「自分を家族と慕ってくれる呪術師たちを守るために、非術師の猿共を殺す」という物語に傾倒していったんでしょう。

 

呪術師にも醜悪な人間がいることや、非術師に善良な人間がいることを見ないようにするしか精神を守るすべがなかった。周りの「キレイな家族たち」を守るという物語に傾倒するしかなかった

 

そう考えると、夏油は滅茶苦茶悲しいキャラクターだと思いますし、この過去編を通して彼の事がグッと好きになりました。

 

 

しかし、ここからは辛うじて踏み止まっている夏油が一線を超える話が展開されていくんだろうと思うと、いや、辛い。

 

灰原くんは死にそうだし、夏油は闇に落ちそうだし、まだまだ読者の精神を蝕む過去編は続いていきそうですね。