ユカリの雑記帳

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HUNTER×HUNTER388話、ビルの能力も明らかに。二人があそこまで素直に自分の能力を明かした理由とは?(週刊少年ジャンプ感想/2018年50号④)

HUNTER×HUNTER

 

今週のハンタ、完全に小説だったな……。漫画なのに絵よりも字が多かったぞ。

 

 

今週読んでいて気になったのは以下の二点。

 

  1. クラピカ陣営が思ってたよりも素直にすべてを話していたこと
  2. リハンと兵隊長の思考

 

 

①クラピカ陣営が思ってたよりも素直にすべてを話していたこと

 

これはすごい意外だった。私は陰とかを使って可能な限り情報を与えずに能力覚醒させるものだと思ってた。

 

それがまさかクラピカの能力だけでなく、ビルの能力まで含めて明かすとは思っていなかった。

 

一応緘口令は強いてはいるものの、誰かしらはしゃべるだろうし実質二人の能力は半分公開情報になったも同然だ。

 

確かに第一王子の側近が言うようにクラピカの能力は5つある能力の1つでしかないのは事実。

 

でも、その1つでもなるべく隠したほうが対策が立てにくいんじゃないかとは思ってしまう。ビルの能力まで明かしてしまうのは完全に悪手ではなかろうか?

 

 

という風に思えたので、逆にここまで素直に話すことのメリットを考えてみた。

 

その結果、2つほどメリットが見えてきた。

 

1つ目は、「相手に心理的負担を与えること」だ。

 

人間は基本的に「何かを与えられたら、それと同等のものを返そう」と思うようになる。

 

この心理の動きを「返報性」と言うのだけれど、この「何か」には「情報」も入る

 

例えばビルが「お前が率先して自分の能力を晒したんだ。オレがやらん訳にはいかんだろ?」と言っているのも、クラピカの能力という情報を知り自分も彼に何かを返さなければ、という心理が働いた結果だと思われる。

 

この性質を利用して、自分の情報を晒すことで相手に心理的な負担を与えて、「彼らのために何かをしなければ」と思わせることは「素直に話すメリット」になりえる。

 

 

2つ目は、クラピカの能力を一部明かすことが彼らへの攻撃を弱めることに繋がる可能性があること。

 

クラピカは今回「ビルの能力を私が借りてそれを貴方にさらに貸す」と自分の能力を明かしている。

 

しかし、この話を聞いた念能力者が想定するのは「クラピカは他人の能力を奪うことができるのでは」というものではなかろうか。

 

そして、これまた心理的な問題になるのだが、自分の能力を奪ってくるかもしれない相手と戦いたいと思うだろうか? 私だったらなるべく戦いたくない。

 

このような形で念能力者に断片的な情報を与えて「なるべく戦いたくないな」と思わせることもまたメリットになるのではなかろうか。

 

 

そしてそもそも、今回の状況だと能力を明かすことのデメリットも少ないのかもしれない。

 

なぜなら、今こうやって「講義」の場を作り上げているクラピカ陣営に対して攻撃が行われる場合、それはもう完全に血で血を洗う継承戦が完全に始まった時だ。

 

そして、その時には武力に乏しいクラピカ陣営は押しつぶされるしかない。

 

つまり、継承戦やむなしの流れになったら結局能力がばれていようがいまいが終わりなのだ。

 

以上の理由によりクラピカはあそこまで素直に手の内を明かしたんじゃないかと考えられる。

 

 

でも実際ビルの言う通り「力は人を変える」し、綱渡りであることには変わらないんだよな……。

 

むしろ素直に話しておかないと、第一王子の護衛兵が「嘘を見抜く」能力を持っていた場合にいちゃもんつけて殺される可能性があるし、こうするしかなかったのかもしれない。

 

 

②リハンと兵隊長の思考
 

こちらも結構色々考えさせられた。

 

とりあえずリハンの思考長すぎるんだよとツッコミを入れさせてもらいたい。

 

ただ、ここの二人の思考がイマイチわかりきらなかったんだよなあ。

 

一番わからなかったのは兵隊長の「おそらく貴様は敵の能力判定を誤っている!(中略)シカクは操作系の能力者…そこから答えを手繰れ!」という点。ここがよくわからなかった。

 

ちょっと考えたのは「シカクが自分を操作する能力の持ち主」であり、「操作系は早い者勝ちである都合、自分自身を操ることができるシカクには能力が効きにくい」という可能性だけれども……。

 

たとえそうであったとしても「=敵側が操作系能力ではない」ということにはならないんだよなあ。

 

あるいは、今回「操作系能力に操られているかどうかわかる」と言っていたけれど、第六王子のところにいた護衛兵が「操られていたわけではない」と証言したとかかな? それならまだ理解できる。

 

 

だけど実際問題として「自重」の指示は間違っていないと思うんだよなあ。

 

ハルケンブルクの能力が操作系でないにしろ操作系であるにしろ「シカクに自死させることができる能力」であることは間違いない。

 

つまりハルケンブルクの前では、「第一王子の護衛兵である」ことが理由で攻撃されないということがない

 

見た目が自死なら裁判で負ける心配がないからな。

 

そんなところにリハンが向かったとしても、プレデターを開放する前に「自死させられる」未来しか見えないんだよな。

 

明らかにリスクが高すぎるし、リハンが第九王子のところに行くべきではないというのは間違っていないと思う。

 

 

こんな感じで今週はすごく情報が多かったので考察するのが楽しかった。

 

あと、ビルが完全にクラピカの相棒と化していて良かった。

 

「臆病者は腹をくくらないよ」とか良いやり取りだよな…。彼がここまで重要人物になるとは初登場時は思ってもいなかった。死なないでほしいなあ……。